投資に役立つ基本無料のツール(Webサイト)を特筆点中心に紹介
- suddengleam
- 2024年6月16日
- 読了時間: 4分
銘柄選定で役立つサイトを得られる情報と特筆点とともに5つ紹介します。
(世界の株価、StockCharts、finbiz、銘柄スカウター、StockAnalysis)
世界の株価
どんな情報を得られるのか
日米の主要株価指数、長短金利、為替(ドル/円)だけでなく、欧州、東南アジア主要国の株価指数などを日々確認できるサイトです。

ヘッダー部のタブを切り替えることで、様々な通貨の為替レート、ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨の価格推移も俯瞰できます。
特筆点
同様の情報を得られるサイトは多数ありますが、本サイトの最大の特徴は上記のような膨大な指数・価格の俯瞰のしやすさですね。
StockCharts
S&P500のセクターごとの株価パフォーマンスを、2007年12月から現在に至る任意の期間で可視化できるツールなどが掲載されています。
下記棒グラフのように右下赤枠内の期間のバーをその幅とともに左右にずらすことで任意の期間のセクターパフォーマンスを確認できます。バーが表す具体的な日付は左上赤枠内で確認できます。
このグラフでは、2024年5月15日から2024年6月14日までの22営業日で、ピンクのテクノロジーセクターが+6.67%と最も株価が上昇していることがわかります。

直近1ヶ月、2020年1月〜2022年12月など任意の日付でセクターパフォーマンスがわかるので、各時期の金利水準やEV、生成AIなどのブーム時期と、関連セクターのパフォーマンスを重ね合わせて検証するのに重宝するサイトと言えます。
finbiz
【Map】
S&P500の各社時価総額が四角形の面積で指定期間の株価騰落率とともに俯瞰できる便利なサイトです。

2024/6/14までの1ヶ月間では大型ハイテク株が市場をリードしていることがわかります。
左メニューから、S&P500だけでなく以下の情報も俯瞰できるようになっています。
World:欧州主要国や中国、インド、台湾などの時価総額上位銘柄
Exchange Trade Funded:米国を中心とするETFの主要銘柄
更に左メニュー下部には各銘柄騰落率の期間を選ぶこともできるようになっています。
【Screener】
finbizには上記マップの他、強力な銘柄スクリーニング機能が備わっています。
下記赤枠内で、以下の3つから銘柄をスクリーニングすることができます。
Descriptive:Exchange(上場市場)、Market Cap.(時価総額レンジ)、IPO Date(上場時期)、Sector(セクター)やIndustry(インダストリー)、Analyst Recom.(アナリストの売買推奨度)など
Fundamental:P/E(PER)、P/S(PSR)、P/B(PBR)、Gross Margin(営業利益率)、Ruturn on Equity(ROE)など
Technical:Performance(直近1日、1週、1月、四半期、半年の騰落率、20/50/200-Day Simple Moving Average(20/50/200日移動平均線乖離率)、RSI(RSIの10ごとのレンジ)

さらに上記で絞り込んだ銘柄を以下のカテゴリーごとの様々な指標でソートすることができるようになっています。
Valuation:Market Cap.(時価総額)、P/E(PER)、P/S(PSR)、P/B(PBR)、EPS
Financial:Market Cap.(時価総額)、ROE、Gross M(営業利益)
Performance:直近1週間、1ヶ月、四半期、1年、年初来それぞれのパフォーマンス
Technical:20/50/200-Day Simple Moving Average(20/50/200日移動平均線乖離率)、RSI(RSIの10ごとのレンジ)
マネックス証券銘柄スカウター
本サイトは、多数ある証券会社の銘柄スクリーニング機能の中でも段違いの高性能と情報量の豊富さを誇っています。
口座開設するば資金を投入することなく無料で使えます。
特筆点としては以下の指標を掛け合わせて日米の該当銘柄を絞り込める点になります。

10年間の業績(売上や営業利益の成長率、増収・増益回数など)
四半期黒字又は増益転換、通期に対する四半期累積業績の進捗率(売上、営業利益など)
ROIC、ROE、EV/EBITDAなどの分析指標
日米市場各銘柄の詳細ページでは、売上・営業利益・純利益などを10年分、グラフ・数字で確認することもできます。

以下は現状に日本市場の銘柄のみで使える機能となっています。
アナリスト予想のPER/PBRに基づく理論株価と現在の株価水準
銘柄ごとの過去2年間又は5年間のPERに対する現在水準(割合)
StockAnalysis
こちらのサイトでは、銘柄ごと4年先までの売上、EPS、PERなどのアナリストの見通しと売買推奨度がわかります。アナリストの予測が必ずしも当たるわけではないですが、自分の判断の参考にはなるはずです。

トップの検索窓に銘柄コードか社名を入力し、上記画面赤枠の「Forecast」というタブをクリックすれば、画面下部「Financial Forecast」というコーナーで上述の情報を確認することができます。

著名投資家でも購入した銘柄全てが上昇し利益を生み出しているわけではないように、銘柄選定はとても難しい作業です。
上記のようなツールを使った銘柄を絞り込み以外にも、金利動向を中心とする景気サイクル、地政学動向、業界動向と各銘柄のIR情報、生活感覚などから企業の未来の成長と収益性を見極める必要がありますからね。
僕は自分の能力を過信しないよう、株式に関してはインデックス投信/ETFを80%以上のコアとして個別株は残りの20%以下、かつ時間分散して売買するようにしています。