ROE27.3%! 駐車場サービス最大手からモビリティサービス・インフラとして飛躍へ〜パーク24(4666)
- suddengleam
- 2024年12月24日
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事業概要と強み
駐車場ネットワーク事業国内最大手として2024年10月末現在26,300件(813,600台)の駐車場を運営し、国内駐車場サービスが売上の48%、営業利益の71%を占めます。不動産オーナーから土地を借り上げ、定額の賃貸料を支払う仕組みを採用し、土地購入のリスクを回避しつつ、事業を拡大してきています。
レンタカーとカーシェアリングが融合した「タイムズカー」によるモビリティ事業も売上・営業利益のそれぞれ約30%を占めるまでに成長。タイムズカー会員は303万人(2024年10月末)を超え、こちらも日本でのシェアNo.1となっています。
今後は、この駐車場、車、人、街をつなぐモビティサービス・インフラ企業として、決済サービスタイムズペイを強化し、他ブランド駐車場・モビリティサービスへの自社サービスノウハウ・インフラ(会員ネットワーク・システム・サービス監視・遠隔制御・緊急時対応・メンテナンスなど)の提供による利用料収入向上にも取り組んでいく戦略です。
既に「日本郵政不動産」や「はこねカーシェア」にてこのインフラ提供・利用料収入モデルを展開している模様。
台湾、英国、豪州などで展開している駐車場事業の海外展開も進めています。
強みとしては以下の2点があげられます。
国内シェアトップの駐車場件数とカーシェア事業会員数を保有し、相互利用を促進可能
全国のタイムズのサービスと情報センターをオンラインで結び、各事業で蓄積される車や人の動的データの分析・活用により運営の最適化、サービス改善、新規事業創出が可能
買った理由
コロナ禍での業績低迷から急回復し、2期連続で最高益更新
ROE27.3%と資本効率性が高い
2024/12/17に前日の好決算発表を受けて出来高増を伴って年初来最高値更新
2つの事業での安定した拠点・会員基盤とデータ活用による今後のシェアリングエコノミーや自動運転時代に向けた更なる成長期待
留意点
地価上昇による土地オーナーの売却(解約)意向の上昇、賃料の上昇
モビリティ車両整備に関する事故による信頼性の低下