波の侵食から歴史を馳せる@城ヶ島/2023.4.29
- suddengleam
- 2024年5月25日
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神奈川県の三浦半島最南端に位置する城ヶ島。神奈川県最大の島である。
京急三崎駅口から30分間バスで行くこともできるが、駅前にあるレンタル店で電動アシスト付き自転車で行くと、周辺の自然を堪能できるのでおすすめだ。
島に到着後、太平洋を望む南側の海岸線にあるハイキングコースを歩くと、長年の壮大な自然の営みを体感できる風景が広がっている。
見所は2点。
一つは長年の波の侵食で出来た変化に富む海岸線だ。

中でも馬ノ背洞門は思わずシャッターを切らざるを得ない景観だ。

起伏の激しい岩場で多数の猫がくつろいでいる姿も心を和ます。

もう一つはハイキングコースから見える海岸の絶壁とそこで羽を休めている多数の海鵜の姿だ。越冬のため毎年11月から4月ごろ人を寄せ付けないこの切り立った崖に営巣し、その後北の地へと帰っていくようだ。

この島には近代日本を代表する詩人であり、三崎の地に1年間住み頻繁に城ヶ島を訪れたと言われる北原白秋の記念館や記念碑がある。
現代人の感覚からその詩情に共感することはなかなか難しいが、その詩に記された潮騒の音と松籟の音は人生のメタファーとして心に潤いをもたらしてくれる。
